いよいよ新年度がスタートしました。
新しい顔も見えますよ。
23年度年間予定も心躍るラインナップとなってます。
雨のため1週間延ばしての例会、今日はなんとか持ちそうか⁉︎
まず駅から南に向かい、吉野川に架かる千石橋を渡ります。
なかなか長い橋です。
下を流れる吉野川ではこのあと訪れる古墳にも使われている緑泥片岩が見られます。
橋についての説明板がありました。
橋を渡って東へ。
途中にある「桧の渡し跡」の石碑。
下市から上市までのあいだにあった4大渡し場のひとつ。
これはいわゆる名水?
ペットボトルに汲んでいる人を見かけました。
県道から南に入り、上り坂を頑張って登り切ったところに岡峯古墳があります。
普段は施錠されていますが、今回も服部先生の事前手配のもと、下市町の職員のかたに開けてもらってゆっくり見学できました。
2〜3人ずつ入ります。
この古墳の石室は緑泥片岩の割石を積み上げていて、奥壁には床面から1.4mの高さのところに石棚があり、その下には板石を組み合わせた石棺が安置されています。
この華奢な石材の石棺は底がなく玄室の床にも見られる拳サイズの礫がありました。
そのほか鉄釘の出土もあることから、玄室中央部に木棺の埋葬も考えられるとのことです。
玄室の石棚や玄室前道など岩橋型石室の特徴を備えています。
そのほか、金銅装単鳳環頭大刀や銀象嵌のある金銅装黒漆塗大刀など珍しい副葬品も出土しています。
岡峯古墳から県道に下り、またまた東へ。
ちょっとひとやすみ。
先生は少し離れたところで、スマホではなく地図を確認されてます。
しばらく歩いて…
ゆるやかな坂道を登ると…
その名もかわいい野々熊古墳
こちらは近くには行けませんが、この向こうに存在します。
来た道を戻り、橋を渡って川の北側に向かいます。
向かいの山の真ん中より少し上のあたりに次のポイントが。
そんなに登るの⁉︎
その前にトイレを拝借。
飲み物も補給しました。
かなりな急坂です。
これはキツいかも。みんな疲れてる?
槙ヶ峯古墳まで、ほんの340m(服部先生談)
地区の共同墓地を抜けてその先。
この墓地内の通路がこれまたかなりの急な坂。
頑張って歩きます。
かなり登りました。小さく見えているのが、先ほどの橋?
墓地を抜け、木立の中を歩く。
槙ヶ峯古墳の墳丘
さあ、順に入ります。
こちらは1人ずつ。
あたりに緑泥片岩なども見られました。
よっこらしょ
どれどれ
この古墳も奥壁側に石棚が設けられている「岩橋型石室」です。コンパクトながらじっくり観察できます。
内部はこんな感じ。
周辺は竹藪が近いこともあり、今の季節タケノコがあちこちから頭を出していて、またそれを目当てに動物が踏み荒らした跡が見られました。
最後に稲荷神社古墳を見学。
境内の階段横に開口しているこの古墳は羨道部の床が玄室より一段高く造られているが、玄室と羨道部の天井の高さはほぼ変わらないという特徴を持つ石室です。
また、石室内は板石をこまかく水平方向に積んでいますが、最下段は大きめの石材を縦に並べています。
この古墳も隅々までじっくり観察できました。
稲荷神社古墳から降りたところ。
越部駅まで帰ってきました。
向こうに吉野川が流れています。
県内に数少ない石棚を持つ石室。
今回はそのうち二つを見学しました。(三里古墳は2021年に見学)
今はのどかな山里のこの地域。古墳の被葬者が生きたころは遠く紀伊和歌山とどのように関わっていたのでしょうか。
またまた大きく地図を広げて考えてみたいと思いました。