馬見古墳群 南群を歩く

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f:id:narakofu:20230516152350j:imageすばらしい晴天となりました今回は馬見古墳群の南群を歩きました。

馬見古墳群といえば、北葛城郡河合町、広陵町香芝市大和高田市にまたがる馬見丘陵とその周辺に造営された古墳群で以前訪ねた河合大塚山古墳、島の山古墳、築山古墳、コンピラ古墳、池田遺跡など数多くの古墳が点在していますが、この日はその中でも南群に位置する古墳を訪ねました。

f:id:narakofu:20230516152356j:image近鉄築山駅をスタート。まずエガミ田古墳のある黒石公園をめざします。

f:id:narakofu:20230516152403j:image少し上りですね。

f:id:narakofu:20230516152410j:image住宅地の中の公園に保存されています。

f:id:narakofu:20230516152417j:image訪れたのは平日の午後ですが、いつもは子どもたちが走り回っているのでしょうか。

f:id:narakofu:20230516152425j:image公園の中には歩道のような道があり、そのまわりに3基。ぽこぽこと盛り上がりがあって、それが古墳です。一見すると地肌が見えてちょっと痛々しい感じ?

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f:id:narakofu:20230516152448j:image続いてみささぎ公園に保存されている、モエサシ古墳に向かいました。

f:id:narakofu:20230516152456j:image先ほどの公園とは違うはず。似てるけど。

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f:id:narakofu:20230516152514j:imageこの公園内にも3基の古墳があり、やはりこんもりした盛り上がりが古墳です。

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f:id:narakofu:20230516152623j:image黒石13号墳の横穴式石室が移築保存されています。

f:id:narakofu:20230516152632j:imageこちらは新山古墳です。

馬見古墳群の南東端付近に位置し、前方部を西南に向けた前方後方墳で、古墳時代前期中頃から後半(4世紀中頃)の築造とみられ、馬見古墳群の中では古い古墳です。

f:id:narakofu:20230516152642j:image銅鏡や金銅製竜文透彫帯金具、鍬形石、車輪石など出土。なかでも銅鏡は中国鏡のほかに国産の鏡も多数出土しているとのことです。

またわたしたちが立っているあたり(後方部北)には溝があり、その北側に7基の埴輪棺が確認されています。

もちろん新山古墳に眠る人と関わりある人たち?

f:id:narakofu:20230516152652j:image新山古墳は陵墓参考地で中には入れません。

f:id:narakofu:20230516152701j:image二上山が見えると、方角がわかって一安心。こちらは西谷公園。

水分補給とトイレ休憩。

 

f:id:narakofu:20230516184741j:image公園の端から阿部山1号墳にのぼります。ここは広陵町

f:id:narakofu:20230516152710j:imageこの古墳は前方部が後円部に比べいちだんと低いですが、それはその地形に大きく左右されているものと思われ、築造は6世紀後半とみられています。

後円部中央には木棺直葬の埋葬施設があり、石材を使用した排水施設が施されていました。排水溝には石とともに埴輪片も使われていました。

f:id:narakofu:20230516184750j:image公園におりてきました。

f:id:narakofu:20230516152719j:image道路を渡り、南側の9号児童公園へ。

f:id:narakofu:20230516152729j:imageこちらには先ほどの1号墳も含め、阿部山古墳群の説明板があります。

f:id:narakofu:20230516152739j:imageこちらは入れないのかな?

ロープが張られていますね。

f:id:narakofu:20230516152749j:imageこのまま道なりに進み、城山児童公園に保存されている、別所城山1.2号墳へ。

このあたりは香芝市真美ケ丘。

f:id:narakofu:20230516152800j:image向こう南側が2号墳。手前が1号墳。

f:id:narakofu:20230516152812j:image1号墳は墳丘長約42mの帆立貝式前方後円墳と確認されていますが、わたしはよくわかりませんでした。西北方に張り出し部を持つ平坦面(下段)を形成して、その上に円形平面の墳丘(上段)を築いている とありますが、頭がついていきません。もう東西南北もよくわからない始末。

もっといろんな古墳に足を運んで全体のかたちを理解できるようがんばります。

 

f:id:narakofu:20230516152823j:image2号墳は円墳で、札甲(さねよろい)、鉄剣、鉄刀などの武器、武具が出土していて、なかでも小鉄板を革ひもで綴った札甲は中国製とみられ、他に類例はないとのことです。

築造時期は1号墳(中期前半・5世紀前半頃)より古く前期末(4世紀末)とされ、香芝市内で最も古い古墳です。

f:id:narakofu:20230516152837j:image最後に別所石塚古墳を道路交差点あたりから見学。

この古墳は道路や店舗、自動車教習所の練習場などに囲まれ部分的に残っているという状態です。

f:id:narakofu:20230516152848j:image別所石塚古墳のすぐそばを道路や近鉄電車が走っています。

ずっと昔から利用されてきた道だったのでしょうか。この道に沿って古い古墳が多く残っています。

f:id:narakofu:20230516152856j:imageゴールの五位堂駅

今回は石室内を見学したり、入ったりはなかったですが、興味深いコースをまわりました。

自分の古墳感の幅が少し広がったような気がします。