雨の心配もなく2月例会スタートです。
集合は忍海(おしみ)駅。
葛城山がどっしり見守ってくれてます。
まずは「角刺神社」(つぬさしじんじゃ)
古事記、日本書紀にも記述がある、億計(おけ)王・弘計(おけ)王のお姉さん飯豊青命がご祭神です。
字は違うけど、同じ名前ってややこしいなあ。
さて、次はどこへ?
山の方に向かっていますよ。
はるか向こうに金剛山。雪が見えています。
石光山古墳群
この巨石は一見古墳のようですが、違います。
まるで鬼の俎?
これも古墳には関係ありません。
くさびの跡がくっきり。
このほかにも周辺に巨石が多く見られました。
巨石をあとにして、南側に下ると…
横穴式石室の入り口が見えました。
内部はそんなに広くなく、小ぶりな石をみっちり積んでいます。
住宅との境。
ここまで調査が済んでいるとのこと。
地光寺跡。
みんなの背後に建っているのは脇田神社。
この境内付近が地光寺東遺跡で、塔心礎が残っています。
地光寺東遺跡の東塔心礎。
なかなかの大きさ。
この農地内に東遺跡西塔の心礎が残されているそうですが、私有地にて入ることはできません。
地光寺西遺跡。
この遺跡からは凝灰岩の地覆石の遺構が発見され、鬼面文軒丸瓦なと゛特色ある瓦や鉄滓などが出土し、忍海氏の氏寺と考えられていますが、渡来系氏族の展開も問題となってきているようです。さて。
地光寺西遺跡からさらに西に進みますと、笛吹神社。
昨今話題のマンガがこちらの神社とどうとからしいのですが、全く知らないのでサッパリ。ごめんなさい。
神社内の林では天然記念物のイチイガシが良好な状態。
クラシックな大砲。日露戦争の戦利品とか。
笛吹神社を中心に75基ほどの古墳があったという笛吹古墳群。
その後工事などにより40基ほど破壊されたとのこと。
神社の境内にも開口している片袖式石室があり、家形石棺が残っているそうですが、近くまで行くことはできません。
笛吹神社のお手洗いはとてもきれい。気持ちよく使わせていただきました。
さあ、がんばってもう少し。
ここからも金剛山が見えてます。
火振山古墳。
5世紀中葉の前方後円墳で、採集された円筒埴輪の特徴から近くの屋敷山古墳に先行するとみられています。
「火振り」という名称はやはり狼煙がここからあげられていたからかな。
蝋梅があちこちで私たちを迎えてくれました。
屋敷山古墳へ向かいます。
屋敷山古墳のある公園内には出土した竪穴式石室の天井石が置かれていて見学できます。
実際には何枚存在したのかわかっていないようですが、とにかくビッグサイズです。
屋敷山公園から葛城山をのぞむ。
屋敷山古墳の墳丘には中世には布施氏の城館、江戸時代には新庄藩桑山氏の陣屋が築かれていました。そこから屋敷山と呼ばれたそうです。
さあ、もう少しです。ガンバレ!
最後のポイント、北花内大塚古墳。
調査により出土したコウヤマキ製笠型木製品や円筒埴輪、形象埴輪などから
本日最初に訪れた角刺神社に祀られている飯豊王女の「飯豊天皇埴口丘陵」として管理されています。
実によく歩きました。帰宅後歩数はなんと2万歩超え!
今回も充実したひとときを過ごしました。
しっかり復習しないと。
しっかり読んでおけば良かった。
どんどん惹かれる葛城です。