【活動日誌】片岡の遺跡

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前日よりはマシとはいえ、暑い一日となりました、6月例会。

JR王寺駅に集合です。

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王寺駅は個人的に初めてで、近鉄にふたつ、JRにひとつ。合計3個もあるとは。

 

 

まず孝霊天皇陵、片丘馬坂陵に向かいます。

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途中の大和川にかかる橋の上でちょっと先生のお話。

 

そのあと一気に上り坂。

上がりきった左手に見える階段を上がります。

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途中で景色を。

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馬見丘陵の北の端を右手に、はるか向こうには三輪山まで望むことができます。

 

続いて片岡王寺。

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現在の王寺町立王寺小学校の校舎部分に中心伽藍を展開していたとのこと。

7世紀前半に敏達天皇系の王族により創建された古代寺院ということですが、発掘調査などから伽藍配置の想定や寺域の広がりを確認されています。また発掘された瓦などから、他地域とのつながりも見ることができるようです。

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今は元気な子どもたちの声が響いていました。

 

達磨寺。

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開基されたのは鎌倉時代と考えられています。

聖徳太子にまつわる日本書紀の説話が関係しているようです。

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境内には三基の古墳があり、本堂の下にある3号墳には石塔、合子、水晶製の五輪塔形舎利容器などが埋納されていました。

思っていたより小さくて、舎利容器などよくあるプラスチックの押しピンのあたまのよう。

これらは本堂に展示されています。

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また、本堂裏手の1号墳は中を見ることができます。

 

しばし休憩。

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涼しい木陰で水分補給。

 

西安寺跡に向かいます。

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飛鳥時代に創建されたと考えられています。

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舟戸神社のあたり一帯に建てられていたようです。

最近の発掘調査で塔跡の遺構や柱を支えた礎石などが明らかになり、法隆寺五重塔と同じくらいの大きさの建物があったこともわかりました。

近くには「かわらだに」という小字名も残っていて、お寺の瓦を焼いていたことがしのばれます。

今は水田が広がっています。

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大和川の堤防を通り駅前に戻ります。

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かつてこの大和川を桜井の海柘榴市まで、船で荷物を運んだということです。

川の水の少ない場所は人がロープで引っ張ったとか。いやはや。

 

駅前のビルの5階に王寺町の歴史関係のコーナーがあります。

西安寺跡から発掘された瓦などが展示されています。

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先生の説明を聞き、ここで解散となりました。

 

このあたりは川を利用して水運、陸運と発達、斑鳩などとも関わりながら発展していったようです。

まちのあちらこちらで雪丸さんに出会える、王寺町でした。

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今回も楽しい実りある例会となりました。