今回は街中からの出発です。西大寺から西ノ京をめざします。
近鉄大和西大寺駅中央口で集合して、南口に移動。先生のお話を聞いてさあ出発。
駅周辺の地図。
西大寺ですね。塀の向こう側。
764年(天平宝字8)に孝謙太上天皇が発願した寺院で、創建当時は広大な地域を構えたと伝えられています。平安時代に入って徐々に衰退しましたが、その後、鎌倉時代に叡尊によって復興がなされました。
薬師金堂のあったところ。現在はまた寺院となっています。
みんな熱心です。
先ほどの薬師金堂を裏手から見たところ。このあたりにはもう一つ弥勒金堂がありました。
赤い屋根の建物あたりには食堂がありました。佇んでいると、僧たちが生き生きと修行に励み、行き交う姿がうかんでくるのはわたしだけ❓
ここにも何かあったそうです。
ここにも…
平安時代に入り、衰退した西大寺を復興させた叡尊の御廟所です。
大きさ、つたわるでしょうか?
しんがりは新入りさんです。
実にりっぱな、とても大きい五輪塔。
叡尊について知れば知るほど、すごいお坊さんだったんだなと思う。
まじめで、一途。民衆救済。苦しむ人々をただひたすらに助ける。しかし、その肖像はとても人間味にあふれ、親しみやすさを感じます。
叡尊の五輪塔のそばにも、また別の五輪塔。なかなかの大きさです。
鎌倉時代の骨堂(コツンドウ、納骨堂)。
卒塔婆がまわりに打ちつけられている。歴史を感じる建物です。
西大寺の西。
いわゆる西ノ京丘陵の北の端。緩やかながら、奈良盆地より高い位置にいるのがわかります。
東を見渡すと奈良の街並みを見下ろします。
ときどき、梅の香りがただよう、菅原のまち。
向こうに見えるのも古墳かなぁ…?
街中をしばらく歩きます。菅原寺に立ち寄りました。
どなたかが産湯をつかわれたと伝わる池。
はて、どなただったかな❓
埴輪窯跡が保存されている公園。
埴輪を焼いていた窯が移築保存されています。埴輪のお馬が並んでます。
焼き損じた埴輪の破片など間近に見ることができます。
温室のような展示施設は季節によって、ジャングルのようになるとか。今は中がよく見えています。
さあ、西ノ京に入ります。
宝来山古墳
垂仁天皇菅原伏見東陵(すいにんてんのうすがはらふしみのひがしのみささぎ)
水鳥がたくさん。
なにか美味しいものでも沈んでるんでしょうか。
近くには田道間守が常世の国から持ち帰ったとされる柑橘の苗が植えられていました。
どんな果物だったのかな。
別角度から。
春のけはい。
西ノ京駅近くの墨の資料館に立ち寄りました。
奈良の伝統工芸である墨についていろいろ学べます。前もってお願いしておくと、説明も受けられるとのことです。高級車のレクサスのハンドルにもこちらの墨が使用されていると説明されていました。
九条方面にもう少し歩きます。
がんばれ。
このあたりにはかつて西市がありました。
賑やかなマルシェですね。
物々交換や、もちろん貨幣を使って市が開かれていました。
資料をみると、実にさまざまなものが、売り買いされていたようです。繊維製品、手工業製品、食料品。草木染の草や牛まで。
当時、お役所などは現物支給も多く、みなさん必要なものと交換していたようですね。
みんな急にカバンの中をチェック。先生に何を言われたのかしら。
今回は比較的平坦な街中を歩きました。でも家路についた時、なんと18,000歩!
大和西大寺駅はしょっちゅう利用する駅ですが、初めて訪れるところもたくさんありました。今日も楽しく勉強させていただきました。
先生はちなみに、このあと大和郡山まで歩かれました。タフだなあ。