【活動日誌】香芝北部の遺跡

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今回もすばらしい晴天のもと、JR志都美駅に集合して始まりました。

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ほとんどのメンバーが王寺経由で志都美へ。

高田方面からの電車もほぼ同時に到着して出席者全員揃いました。

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今回は香芝市のガイドマップ、Aコースに沿って廻ります。

まず念通寺の不動明王石仏

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境内の不動堂に不動明王石仏、虚空蔵石仏、制多迦童子が祀られています。

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このうち不動明王石仏は明治時代に志都美神社からこの場所に祀られました。

 

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志都美神社の社叢

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志都美神社は平安時代初期、藤原鎌足の子孫が片岡家の鎮守として祠を建てたのが始まりと伝えられています。

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本殿の背後に広がる森(社叢)は貴重な自然が保たれていて県の天然記念物に指定されています。

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中でもコジイ林は18ないし20mの高さがあるとのことです。

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傍丘磐坏丘北陵

(かたおかのいわつきのおかのきたのみささぎ)

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第25代武烈天皇の陵墓として明治時代に治定されました。

墳丘と推定される丘陵は志都美神社の社叢と一体となり豊かな自然が広がっています。

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平野1号墳、2号墳

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開口部が見えてはいますが、ほとんど土に埋もれているようです。

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2号墳は民家の向こうに姿が確認できます。

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この古墳は玄室床面中央に土と凝灰岩の破片を固めて築いた棺台を置く基礎を設け、床全体には方形に加工した二上山産凝灰岩の切り石を敷き詰めた珍しい構造となっています。

 

平野塚穴山古墳

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二上山の凝灰岩で構築された全長4.5mの横口式石槨を持ち、耳環や夾紵棺等の漆塗棺の断片が出土。

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横口式石槨?

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横穴式石室とはまた違う、おひとりだけが葬られている。高松塚古墳キトラ古墳などと同じです。開口部には鉄格子の扉がつけられていますが、隙間から中を見ることはできます。

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正楽寺 線刻阿弥陀石仏

自由に拝観できます。

平安時代後期頃の特色が認められるとのことです。

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てくてく。

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てくてく。

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続いて6〜7世紀代の須恵器や瓦を焼成した窯跡に立ち寄りました。

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といっても今は埋め戻されて公園になっています。

 

平野窯跡群と呼ばれて奈良盆地では最も古い窯跡です。

 

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般若院(尼寺南廃寺)を過ぎ、尼寺廃寺跡に向かいます。

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尼寺北廃寺は発掘調査によって法隆寺式伽藍配置であったことがわかりました。

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全国最大の塔心礎や耳環などが見つかっていますが、そばにある施設でそのあたりを学ぶことができます。

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今回も初めて降りた駅で、どんな遺跡に出会うのか楽しみでしたが、期待を裏切らない豊かな面々で、また歩いてみたいなと思います。

 

畠田駅で解散。

雪丸くんが見送ってくれました。

 

 

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さて、途中乗り換えとなった王寺駅

JR王寺駅近鉄王寺駅、そして近鉄新王寺駅と3つあるわけですが、このJR王寺駅が思いの外大きい。個人的な話ですが、今回近鉄王寺駅で改札を出るとすぐ右手にJRの改札が。メンバーと改札口で待ち合わせでしたが、見当たらない。メールで5番ホームでということになり、改札を入ったけれど、5番ホームは遠かった。改札抜けてすぐの階段は上って右に進み、降りてまた上る。

いや、京都駅なみの広さ。王寺駅

そんなことないか(笑)