思いがけない好天となりました2月の例会。
天理駅に集合して、本通りを抜け参考館方面へ。
先生に鍵を借りていただき、まず塚穴山古墳へ向かいます。
天理高校が管理していて、申請して鍵を借り受けます。
塚穴山古墳
なかなか立派な石室です。
明日香村の石舞台古墳にも匹敵する大きさ。
残念ながら、天井石など失われている部分も多いですが、玄室に立ってみるとその大きさを実感できます。
続いて西山古墳
前方後方墳の上に前方後円墳が乗った珍しい形。先ほどの塚穴山古墳の入り口から南方向に下ると左手に静かに堂々と横たわっているのが目に入ってきます。
立っている道路の位置が低いので、後円部が高く前方部もこちらに向かって広がって古墳の厚みというか高さがよくわかります。
いかにも前方後円墳という感じで、とてもかわいい古墳のひとつです。
天理高校を抜けて道路を渡り西乗鞍古墳
私たちが先生の説明を聞いているあいだ上空でかなりの数のカラスが鳴きながら飛んでいました。ちょっと怖い。
墳丘が乗っている平坦地に周濠の外堤が埋没しているとのことです。
たしかに説明を聞いた場所は幅が広いところでした。
東乗鞍古墳を右手に見ながら、しばし休憩。
ここで戻るという選択もありましたが、せっかくの良い天気ということもあり、全員一致でこの先に進むことになりました。
しばらく緩やかな登りが続き、山の辺の道に入ります。
細い山道を進むと、両脇に段々畑のような、これは柿の木かな、畑になっています。
ここにもこれから向かう内山永久寺の塔頭が建っていたということです。
かつて西の日光とも呼ばれた内山永久寺。
当時を偲ばせるのは、池のみ。
生駒山、その手前に矢田丘陵をのぞめます。
見えませんが、その間には先月訪れた平群谷があります。
当時の図会を見てもピンと来ない、今の目の前の景色からは想像するのはとても難しいです。
峯塚古墳を遠くに見ながら駅へと向かいました。かつては石室を見学できたということですが、今はできないようです。
天理、山の辺の道。
歴史ある、そして見どころ満載の地。
これからも近くに暮らし、身近であることに感謝して、実際にその場所に立って、実感してみたいと思います。