6月例会はすばらしい晴天にめぐまれてスタートしました。
今回は佐紀古墳群、その中でも東群の古墳をまわります。
個人的にご近所ということもあり、気軽に足を運んでいるところですが、今回初めて知ったあれこれ。いやはや奥深いエリアです。
大和西大寺駅に集合してバスを利用。航空自衛隊奈良基地で下車。バス停にかわいいスタンプが設置されてたようですが、わたしは気づかず。
基地のすぐ東にウワナベ古墳。
前方部は長く西側に造り出しがあります。
幅の広い盾形周濠がめぐり、外堤の外周溝も含めて二重となっています。
東を走る国道24号の道路工事前の調査で円筒埴輪列があることがわかりました。
古墳の北方に見える高い建造物のあたりにも古墳があるとのことで、航空自衛隊の敷地内には飛行機も多く見られますが、陪塚や前方後円墳、方墳などもあったりします。中には入れませんが、機会があれば文字通りのぞいてみては?
続いてコナベ古墳。
こちらは両側のくびれ部に大きな造り出しがあります。幅約40mの広い盾形周濠がめぐり、二重となっていて両側外堤に沿って陪塚が並んでいます。
このあたり一帯は奈良時代、松林苑(しょうりんえん)とよばれる平城宮に付設する庭園だったそうで近くの水上池や八上池もその庭園に取り込まれていた可能性もあるとのことです。
なんとも広大な庭園だったようで古墳をも庭の一部とし、月を愛でたり宴を催したりしていたのでしょうか。
向こうのこんもりとした緑のあたりでも石を敷いたテラスのような遺構が確認され、やはり松林苑の施設のようです。
ヒシアゲ古墳に沿って少し北へ。この右手は基地。
柵の向こうには陪塚も見えます。
ヒシアゲ古墳。
みんな何を見ているのかな?
ヒシアゲ、ヒシャゲなどと呼ばれるこの古墳。周濠に沿って少し北にまわると、堤のあとを見ることができます。
幅約20mの内堤上には二重の埴輪列があり、古墳の東側に濠を示すラインや埴輪の復元を見ることができます。
先生、両手を広げて大きさを説明?
堤を表している小石。
向こうにも小石。この間が周濠ってこと?
このあたりはいつ来てもきれいです。
ヒシアゲ古墳の拝所。
ヒシアゲ古墳を後にし、すぐ前(南側)の水上池に沿って平城宮跡へ。
なにやら先生の解説。何のお話だったかな。
平城宮跡で水分補給とトイレ休憩。
実に良いお天気でした。
最後のポイント、市庭古墳。
平城宮跡北寄り。
大膳職の東あたりに市庭古墳の前方部を示す小石のラインがあります。
歌姫街道から平城宮跡に抜けたところにも前方部の角を示す石のラインがありますが、こちらは初めて。
市庭古墳は現在後円部のみが残っていて、前方部の裾に立つと、その大きさをあらためて実感します。
向こうに見える植栽で大膳職を表示しています。またここから宮跡で初めて木簡が出土しました。
このあたりが前方部の端です。
今回はこちらで解散。
おつかれさまでした。
大極殿に立ち寄るメンバー。
とことん良い天気です。
奈良時代、天皇たちもこの景色を見たのですね。なにを思っていたのかな。
通りがかった池の鯉の大群。
すぐ寄ってきたけど、なにも食べ物持ってないよ。
佐紀神社を通り、近くのショッピングセンターでお茶して帰ったならこふです。
※後日、件のスタンプを押してきました。